【京都本店】アートスペース福寿園にて「五感をひらく茶のかたち」が開催中
茶の文化を軸に展開するギャラリー「アートスペース福寿園」。
第六回は当ギャラリーの杮落とし展を飾ったアーティスト・戸田沙也加氏と、彼女の呼びかけで集った本間賛氏、尾崎好美氏、佐々木大河氏という、現代を代表する新進のアーティスト4名によるグループ展「五感をひらく茶のかたち」を開催しております。
お茶を飲みながらアートを楽しみ、茶文化を見つめなおしていただく機会となれば幸いです。(2026年2月8日まで)
五感をひらく茶のかたち
本展では、古くから日本の生活文化の中心にある「茶」をテーマに、伝統的な形式を継承しつつ、現代的な感性でその営みを再解釈します。
木、石、陶器、ガラス、樹脂といった多様な素材との対話を通じて生み出された作品群は、視覚だけでなく、素材の肌理(きめ)や温度、香り、空間の情景や音など、鑑賞者の五感を豊かに刺激します。京都の中心地で、伝統文化と現代表現が交差する新しい感覚の広がりを、ぜひご体感ください。
中心アーティスト・戸田沙也加と新進の作家たち
本展の企画を率いるのは、昨年、当ギャラリーの第1回展を務めた戸田沙也加氏です。戸田氏は、美しさと醜さ、女性性と男性性といった両義的なテーマを、植物や女性の姿を通して絵画や写真、映像など多様なメディアで表現し、国内外で高い評価を得ています。 共に展示を創り上げるのは、独自の制作アプローチを持つ3名のアーティストです。
アーティスト・戸田 沙也加
1988年埼玉県生まれ。2012年女子美術大学大学院美術専攻洋画研究領域修了。
主な個展に「アーティストとひらく 戸田沙也加展 沈黙と花 」(横浜美術館、神奈川、2025)、「Voice of Silence」(京都写真美術館、京都、2025)、「茶花礼賛」(アートスペース福寿園、京都、2024)、「TOKAS Emerging 2024 消えゆくものたちの言葉なき声」(Tokyo Arts and Space、東京、2024)など。主なグループ展に「What a Painting Wants」(THE LOOP、東京、2025)、「Emerging Directors & Curators U40g」(WHAT CAFE、東京、2024)、「顔と抽象」(清春芸術村清春白樺美術館、山梨、2018)など。受賞歴に「アートアワードトーキョー丸の内2010」木幡和枝賞、シェル美術賞展入選。
アーティスト・本間 賛
陶芸を中心に、朽ちゆくものや無形の記憶・観念を「標本」として形に留める作品を制作します。
1998年東京都生まれ。2025年東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻陶芸修了。主な個展に「海王星にそそぐ雨」(JINEN GALLERY、東京、2024)、「フェンスと星」(Bcafe & Lab、東京、2023)。グループ展に「THE HEADLINERS 2025」(茨城県陶芸美術館、2025)、「GOLDILOCKS ZONE」(EUKARYOTE、東京、2025)など。受賞歴にサロン・ド・プランタン賞(東京藝術大学、2025)、平山郁夫奨学金賞(2021)。
アーティスト・尾崎 好美
習慣や民俗、土俗的信仰に宿る無形の美を、自身の身体を媒介とするパフォーマンスや石・木の彫刻へと結晶させます。
1996年愛知県生まれ。2018年武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒業。主な活動に、個展「橋渡す形」(YAB-YUM、東京、2024)、パフォーマンス「legato/staccato」(YAB -YUM、東京、2024)、「meme」(大森スポーツセンター、東京、2025)など。これまでに映画『蝿は数字を持たず』(2019)や舞台「WHO ARRIVED」(2018)にも出演。
アーティスト・佐々木 大河
信仰における空間と彫刻の関係に関心を持ち、近年は「景色」等をテーマに多様な素材を用いた作品を展開しています。
1993年山梨県生まれ。2018年武蔵野美術大学造形学部彫刻科卒業。
12月20日(土)・21日(日)作家在廊のお知らせ
アーティスト 戸田沙也加氏が、12月20日(土)・21日(日)の12時ごろより在廊予定です。
作品について直接お話しいただける貴重な機会となりますため、ぜひご来場ください。
施設概要
アートスペース福寿園(Art Space FUKUJUEN)
京都市下京区四条通富小路角 福寿園京都館(京都本店) 7階
050-3177-3920
営業時間:木曜日~日曜日 11:00~17:30(月・火・水曜・元日は定休)